サービスを止めないためのHAクラスタ

5.1. サービスをとめないための施策 | 5.3. HAクラスタの技術

5.2. クラスタシステムの基礎

クラスタ(cluser)とは、英語で「ぶどうの房」を意味します。そこから転じて、コンピュータの世界では、複数の個体が結合してできた集合体を指します。クラスタシステムとは、複数のコンピュータを連結し、1台のコンピュータとして振る舞うように構成されたシステムを指します。複数台を連結させることにより、1台では得られない、信頼性、性能を得ることができます。

クラスシステムは、負荷分散クラスタ、HPCクラスタ、HAクラスタの3タイプに大別することができます。


5.2.1. 負荷分散クラスタ

複数台のコンピュータで処理を分散して、一台のコンピュータに掛る負荷を分散するためのシステムです。複数台で負荷を分散することで、処理性能を向上させることができます。また、システムを構成するコンピュータの一台が故障した場合は、それ以外のコンピュータで処理を肩代わりすることができるため、可用性も保つことができます。

負荷分散クラスタの代表的なものに、ロードバラスクラスタがあります。これは、例えばインターネット上のサイトにおいて、同時アクセス数が非常に多いことが想定されるような場合に、レスポンス性能を向上させるための手段です。バックエンドに実際の処理を行うWebサーバを複数立てて置き、ユーザがアクセスするフロントエンドにはロードバランサと呼ばれる、ユーザのアクセス毎に処理を振り分ける装置を置いて、一台のサーバ処理の負荷を分散させるというものです。


5.2.2. HPCクラスタ

HPCは、High Performance Computingの略で、日本語では「高性能計算」と訳されます。HPCクラスタとは、高性能計算に特化した並列負荷分散クラスタと言えます。高性能計算を実現するためのコンピュータに、スーパーコンピュータがありますが、これは非常に高価なシステムです。HCPクラスタのメリットは、安価なPCサーバを利用してシステムを構成することで、低コストで高い計算処理性能を得ることができる点です。


5.2.3. HAクラスタ

待機系を用意して、システムの信頼性、可用性を向上するためのシステムです。データベースのレプリケーションはデータベースのみを対象としていますが、このHAクラスタはシステム全体を対象としています。

HAクラスタの具体的なことについては、次節「5.3. HAクラスタの技術」で詳しく説明することにします。

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